1 転職の何が不安か具体的に考える
1-1 条件のいい内定を取れるか不安
希望条件を満たす企業の内定を取れるか不安な方は、条件の整理をしましょう。
業務内容、給料、勤務時間、休み（有給消化）、勤務地、福利厚生など。
今働いている会社、面接する会社を比較してください。
〇、×を項目ごとにつけて〇が多い方、かつ×になった項目が絶対に譲れない条件であるかどうかを確認することが大切です。
あとは、比較優位な企業を見つけ、数多く面接しましょう。
現在は基本的には売り手市場と言われています。あなたに合う企業が見つけられると思います。
1-2 今の会社に辞めることを言えない不安
上司に辞めること言いづらいですよね。
お世話になったこと、現状辞めたら人で不足になること、いろいろな不都合を考えると思います。
ですが、対面で気持ちを伝えれば一方的な反対はないはずです。
もちろん慰留されることはあると思いますが、その際には1-1の条件を客観的に判断してみてください。今の会社から何かしらの条件改善が提案された場合、再度比較しますよう。その上で、転職先企業のほうが条件がいい場合、譲らない方がいいのではないでしょうか。
退職の伝え方は、「退職意向の伝え方、どうすればいい？」を参考にしてください。
1-3 同業界の転職で噂が不安
業界が狭い場合、不安になりますよね。
そんなときは、お客様の反応を想像してみてください。
仕事は基本的にお客様に満足してもらいその対価を受け取るはずです。そのお客様に満足してもらえる環境が変わらず転職先企業にあるなら問題ありません。
お客様によっては、企業ブランドを主に取引している方もおり、それは与信やその他の安定を求めてのことです。ですから転職先企業も同様の環境・条件を提供できれば問題ないはずです。ブランドがない企業に転職する場合はあなたの能力に頼る部分が大きくなります。それを受け入れる気持ちがあり転職する場合はいいでしょう。
また、狭いがゆえに、前企業から嫌がらせをされる場合もあります。
その場合は辞め方、前職の上司・同僚との関係などが大切になると思います。
1-4 妻、両親への報告が不安
妻、両親への報告がハードルになっている方もいます。
近しい人だからこその問題、例えば生活環境、収入問題などがあります。
特に、収入が下がるけど転職をしたい場合。おそらくやりたい仕事が転職先にある、今の会社の人間関係に疲れたなどが一般的です。
その場合は収入が下がった場合の具体的なシミュレーションが大事になります。
生活水準を下げなければならない、もしくはお小遣いを減らすことで解決する場合では状況は異なります。また一時的に下がるけど、数年後には今より収入がアップする場合など、具体的に考え、パートナーと真摯に話しましょう。
落としどころが見えてくはずです。どうしても見つからない場合は転職を再検討してください。
1-5 転職後の仕事に対する不安
同じ職務内容で転職する場合は不安が少ないと思いますが、違う職種、業界に転職する場合は不安があると思います。あなたが新卒で入社したときのことを思いだしてください。誰もが最初は初めてです、不安に思うのはプレッシャーの裏返しです。プレッシャーの内容についてはいろいろあると思います。仕事を熟せるか、人間関係をうまく作れるか、など普通のことです。転職先にどうしても慣れない場合はまた転職すればいい、くらいに考えてもいいでしょう。
1-6 年齢の不安
転職する年齢に不安な方もいます。
転職が多い年齢は30代前後ですが、50，60代の転職も多々あります。
年齢が高いということは経験がたくさんあるということです。
人生100年時代と言われている現代において60代はまだまだ働き盛りです。
特にマネジメントや専門職系は年齢が高くても需要が高いです。
もちろんマネジメントや専門職系でなくても多くの求人があります、新しいことにチャレンジする機会を活かしてください。
2 まとめ
"転職の際に不安になることは普通のことですし、むしろ慎重なことの証でもあるので前向き捉えてください。自信過剰の状態で転職することの方が危険です。
不安な気持ちになった場合は、その原因・要因を細分化して頂き、物理的なことならば条件比較、人が関わってくることならその方と対面で話すことが大切です。
毎日、新しいビジネスが生まれています。あなたの能力を活かせる環境は毎日広がっていっています。そう考えると転職の機会は増えていますので、不安を逆の発想でとらえ、チャンスに変えてください。