第二種電気工事士の試験は難しく、数学ができないと不利と思われている方が多いのではないでしょうか。
実際の合格率、勉強時間、難易度について解説していきます。
1 第二種電気工事士の合格率について
結論から申し上げると、第二種電気工事士の合格率は、筆記試験が50~60%、技能試験が60%くらいです。
試験は年2回、合わせて12~13万人くらいです。
約半数が合格していることを考えると難易度は高くないですね。
2 第二種電気工事士の試験内容
下記試験内容をチェックして対策してください
2-1 筆記試験
筆記試験はマークシート方式で50問、120分。
合格基準点は6割です。
1 電気に関する基礎理論
2 配電理論および配線設計
3 電気機器・配線器具ならびに電気工事用の材料および工具
4 電気工事の施工方法
5 一般用電気工作物の検査方法
6 配線図
7 一般用電気工作物の保安に関する法令
引用:電気技術者試験センターhttps://www.shiken.or.jp/examination/e-construction02.html
内容は、電圧、電流、抵抗、電力の値を求める基本的な計算問題、
イラストを見て工具を選ぶ選択問題、正しい配膳図を選ぶといった暗記系の問題となります。
2-2 実技試験
工具を用いた実技試験は40分です。
1 電線の接続
2 配線工事
3 電気機器および配線器具の設置
4 電気機器・配線器具ならびに電気工事用の材料および工具の使用方法
5 コードおよびキャブタイヤケーブルの取付け
6 接地工事
7 電流、電圧、電力および電気抵抗の測定
8 一般用電気工作物の検査
9 一般用電気工作物の故障箇所の修理
引用:電気技術者試験センターhttps://www.shiken.or.jp/examination/e-construction02.html
事前に電気技術者試験センターから公表された候補問題全13問の中からランダムで1問出題されます。
合格基準は欠陥をしないで、時間内に完成させることです。
単線を複線に書き起こす力、回路を結線する力が合格するために必要です。
3 試験の勉強方法
どれくらいの勉強時間が必要なのか、いつから準備すればいいのか対策含め不安ですよね、これから説明していきます。
3-1 筆記試験の勉強
1日2時間、2ヶ月が目安になります。
やり方は、3つのポイントがあります。
・テキストを2週する
・その後過去問を可能な限り繰り返す
・隙間時間で暗記する
まずは図記号、工具の暗記が大切です、
そのためにテキスト、過去問だけでなく、
通勤時間、隙間時間にWEBサイトの活用、スマートフォンで「電気工事士求人ナビ」と検索してみてください。過去問を解くことができます。
便利ですので是非活用してください。
複線図対策はyoutubeがお勧めです。
3-2 実技試験の勉強
まずは実技試験に必要な材料、工具を購入する
・ペンチ
・ドライバー(プラスとマイナス)
・ナイフ
・ケーブルストリッパ
・スケール
・ウォータポンププライヤ
・リングスリーブ用圧着工具(JIS C 9711:1982・1990・1997適合品)
材料は第二種電気工事士試験の材料セットを注文しましょう。(アマゾン、楽天にあります)
電気技術者試験センターから公表された候補問題全13問の中からランダムで1問出題されますので、13問をマスターする必要があります。
13問ですが、分析するとパターンは6パターンに集約できます。
・ケーブルの被覆を剥く→差し込む(12パターン)
コンセント、ダブルコンセント、接地極付接地端子付コンセント、接地極付コンセント20A 250V、単極スイッチ、位置表示灯内臓スイッチ、3路スイッチ、4路スイッチ、パイロットランプ、角型の引掛シーリング、丸型の引掛シーリング、差込形コネクター。
・ケーブルの被覆を剥く→ねじをしめる(2パターン)
ブロック端子、配線用遮断器
・ケーブルの被覆を剥く→輪を作る→ねじをしめる(2パターン)
ランプレセプタクル、露出型コンセント
・アウトレットボックスに取り付ける(7パターン)
ねじなし金属管、絶縁ブッシング、ねじなし管用ボックスコネクタ、アウトレットボックス、ゴムブッシング、PF管用ボックスコネクタ、合成樹脂製可とう電線管(PF管)
・器具同士を取り付ける(1パターン)
埋込連用取付枠
・圧着する(1パターン)
リングスリーブ
似ている作業が多いので、ランプレセプタクル」の基本作業を1つするだけでも他の問題に関連しています。
上記のパターンを練習するだけでかなり効率的な試験対策になるでしょう。
4 まとめ
合格率は60%くらいありますので、難易度は高くありません。
1日2時間、2か月の時間を用意し対策することで合格することができるでしょう。
国家資格であり、専門職になりますので、その後資格を転職に活かすことは十分にできます。
電気工事士の有効求人倍率は3倍以上と高いので、転職に有利です。
電気工事士に関心のある方は、ますは試験にトライしてください。