法律上は、会社の承認がなくても、民法(明治29年法律第89号)の規定により退職の申出をした日から起算して原則として14日を経過したときは、退職となります(民法第627条第1項)。
ただし、期間の定めのある雇用、契約社員などの場合は別です。
ですが、円満退職する方がいいですので、その方法を説明していきます。
1 退職意向を伝えるタイミング
タイミングはあなたが抱えている仕事内容により異なります。
引継ぎ期間を考慮の上考えましょう。
また、有給消化を考えるならばその期間も入れてください。
しかし、次の会社の意向も考えなければいけないので、落としどころを見つける必要があります。
よく言われるのが最低1か月前ですが、本当にそうでしょうか?
応募先企業から内定通知が来て、それに受諾する際、応募先企業からいつ入社にするか相談があります。直ぐにでも来て欲しいと言われる場合が多いと思いますので、1か月先くらいを提示されることが多いと思います。
現在の勤め先に退職意向を伝えるタイミングとして内定通知後に話す人が多いため、1か月前が大半になるのではないでしょうか。
例えば、抱えている仕事上引継ぎに3ヶ月かかる場合、応募先の企業にはじめから相談しておくことをお勧めします。
自分の気持ちがすっきりした状態で次の会社へ入社することは大切です、円満退社して現在の勤め先から感謝されて退社できればお互い嬉しいですよね。
つまり、双方の落としどころが必要になってきますので、100%満足するタイミングはないですが、最低限迷惑をかけない時期を考えてください。
それは双方の主観により違いますので、直接話して相談して決めていくことが重要です、
それでは次の章で、伝え方を説明していきます。
2 退職意向の伝え方
2-1 誰に伝えるか
直属の上司が一般的ですが、現状を客観的に考えてみることも大切です。
最終的には直属の上司に伝えますが、すんなり行きそうもない場合には、同僚の先輩に相談したり、同期に話してみるのはどうでしょうか?
そうすることで自然と上司に話が伝わります、たぶん。
それで反応が見れますので、対応策、準備ができることになるでしょう。
勿論ストレートに上司に話すことが一番正しいので、あくまでも一筋縄でいかないと思う場合です。
2-2 伝え方
- 退職の意思が変わらないということをはっきりと話す
迷っていることを見せると、あなたが必要な場合は必ず慰留されます
- 現在の勤め先の不満は言わない
不満を言ってもあなたにメリットはないです、辞めるのですから。
同業界に転職する方もいるでしょう、意外に世間は狭いです。
- 現在の勤め先では叶えられない環境のため、転職することを説明する
スキルの習得であったり、年収が上がること、今と違う職種・業界であったり、
物理的に無理だという話になれば説得は難しいはずです。
- 慰留された場合
上司や先輩から慰留された場合、今の勤め先にいるメリット・デメリット、転職するメリット・デメリットをもう一度考えてください。
上司があなたのことを真剣に考えている、かつ将来性を感じることができる話があった場合、悩むべきです。例えば職種転換、労働条件改善など、必ずしも転職しなくてもいいと思えれば、踏みとどまることも選択肢の一つです。
ただし、退職を伝えることで上司からマークされてしまうことがあります、その後の働く環境が悪くならないか見極めてください。
3 まとめ
転職は人生においてかなり大きな転機となります。
いい方向に行く場合もあれば逆になることもあるでしょう。
ですので、何故退職するかを考えること、どのように上司に退職意向を伝えるか考えることで自らの現況を分析してください。
その上で、退職を決めた場合は、上記に書かせていただいことを参考にしてください。
あなたの転職がうまくいくことを願っています!